今回に調べていく中で、漢字の「占う」よりも先に「うらなう」という言葉が出来て、その後に漢字を充てられたという結論に、私は至りました。
漢字で書けば「占」。訓読みが「うらな・い」で、音読みが「せん」。
*動詞「占う」の名詞形が「占い」です。
音読みが「占:せん」なので、きっと、中国から「占:せん」が日本に伝わったのが先だと思われます。
- なぜ、「うらない」なのか?
- なぜ、「占い」という漢字になったのか?
今回は、この辺りを調査しましたので、分かりやすく解説します。
「うらなう」とは?
「自分の先行きや好きな人との関係や今後」などは、僕たちは、とっても気になります。
可能ならば「知りたい」です!!
我々で分からないことを読み取れる人に「うらなって欲しい」し、参考にしたくなっちゃいます。
*私が参考にしているのは「四柱推命」です。
*無料の診断サイトも下記の記事で紹介しています。
「うらない」の語源の説明はインターネット上でいくつかありましたが、私が腑に落ちた内容を簡単にまとめます。
語源:「うら」とは?
調べると、「うら=心」です。
「うらやましい」の語源も同じでした。
人を羨む(うらやむ)ことは「心が、病む」のです。
「裏と表」の「うら」と言う説も有ります。
調べていくと、
どうも「心=うら」の語源に「表裏」が関わっているようです。
表から見える「体」に対して、「心は表から見えない」ので、「裏:うら=心」となったようです。
*恨み(怨み)・恨む(怨む)も、「うら=心」が関連している言葉でした。
「なう」とは?
「うらなう」の「うら」が「こころ」なら、「なう」は?
諸説が有るようですが、
縄を「なう」と言う言葉が有力で腑に堕ちました。
「綯う:なう」=「ワラや糸やヒモなどをねじり合わせて1本にする」と言う意味です。
そこで、「うらなう」とは「うらをなう」が語源だとする説が有力です。
奈良時代などでは祭祀を司る行政機関の陰陽寮の長を、「占の頭:うらのかみ」と言われていたようです。
*陰陽寮(おんみょうりょう):モノゴトの吉凶を視たり天文や暦などを担当する機関。(当時の寮とは、現在の政府の「省や庁」のようなモノ)
ということは、すでに奈良時代には「うらなう=占う」は「モノの吉凶を視る・将来を予測する」といった意味に使われていたことになります。
昔の日本では、祈祷や占いなどは、重要な国家行事でも有りました。
西暦250年頃に亡くなったとされる卑弥呼さんも、占いに長けた「シャーマン」だったようです。
だから、前述の「陰陽寮」なる行政機関が存在していたのです。
【陰陽寮】西暦700年頃に天武天皇によって設置されました。1870年まで陰陽頭という役職が存在していたようです。
「占」の語源は?
「うらなう」が、なぜ「占う」という漢字を当てられたのか?
「占」の音読みは「せん」です。
きっと、中国から、この漢字は「占:せん」として日本に伝わっているはずです。
占いという漢字は、「口」の上に「卜(ボク)」と言う字が乗っています。
この「卜」とは、「亀の甲羅や骨を火であぶって出来たひび割れから、何かを読み取る」ことです。
古代の中国や卑弥呼の時代の日本では、なにかの吉凶を判断する時には、「ボク:卜」を使っていたようです。
その読み取った内容を「口」で伝える訳です。
「卜:ボク」を伝える行為が「占:せん」ですね。
「占」という漢字は、「権力者やシャーマンが神に祈りを捧げ、神の真意を問い、その内容を伝える」ことを意味しているのです。
だから、「権力者や神」が関係している言葉であるため、「占」という漢字は「占める:しめる」という言葉にも使われています。
だから、「独占」「占領」「占有」などで使いますよね?!
結論
「心を集中して神と繋がる」「人の心を読む」ことを「うらなう」という言葉で表現されて行き、「吉凶を判断する占(せん)」という中国の言葉が日本の「うらなう」と結びついて、「占う:うらなう」となったと考えます。
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