この記事にお越し頂いたあなたは「お葬式の時の靴下」について気になるのですね?!
靴下に関わらず、セレモニーの服装って気になりますよね?
ではここで質問します。
どうして気になるのですか?
いくつかの共通の答えが出てくると思います。
例えば・・・、
・周りの人と違うとカッコ悪い。恥ずかしい。
・キッチリしなきゃならない場なので、常識外れはしたくない。
こんな種類の回答が多いと思います。
【結局、「ルール・マナー・常識」に反しちゃダメだよね?!】っていう意識から、気になる人が多いと思います。
そこで、あなたが気になるお葬式の靴下について、男女から子供さんまで解説します。もちろん、靴下と切っても切れない「靴」までシンプルに説明します。
お葬式の服装とは?
靴下だけではなく靴やベルトの小物も全体の服装も、【お葬式の服装の基本ルール】は同じです。
それさえ外さなければ、細かいことまで気にし過ぎる必要は無いんです。
お葬式の服装のルールを知っていれば大丈夫!!
先ほど、【ルール・マナー・常識】が関係してると書きました。
要は、【ルールとマナー】が有って、それが分かっていれば【それに従うだけ】。
って、簡単な3つのルールと2つのマナーだけです!
ところが、もう一つの【常識】ってのは、判断が難しいんです・・・。
常識って簡単に言えば「たくさんの人が正しい・そうあるべきだ、と思っている認識」が「常識」だと思います。
でも、時代によって変わるし、年代や地域でも変わってきます。
だから、「常識」って人によって違うので、何が常識かなんて定義できません・・・。
ということは、「常識はそんなに気にしなくても良い」ことになります。
➡「マナーとルールさえ押さえておけば、人の常識と自分の常識には違う部分が有るから気にしなくても良い」ってことです。
もし気にするならば、「ルールとマナー」を押さえつつ「自分の周りの多くの人から非常識と取られない」ように気を付ければ完璧です。
この「ルールとマナーと常識」は、お葬式も法事も基本は同じ考えです。
私のような柔らかい(?)考えを持っていると「おかしいなことを書くな」と叱られそうですが、世の中には形式ばかりを書いている記事も有るので、あえて本音を書いています。
その訳は、「ルールやマナーには理由が有って、それが分からずに形にこだわっても意味が無い」とお葬式の仕事を通して感じるからです。
*ルールやマナーは大事だけれど、それ以上に大事なのは「参列する行動と気持ち」です。
お葬式と法事の服装・3つのルール
基本のルールは、お葬式も結婚式も同じです。
1・主人公は自分ではない。
お葬式の主人公は故人様、そしてご遺族です。結婚式は、新郎新婦、そしてご両家です。
2・主人公よりも目立ってはいけない。
主人公は自分ではないので、役どころは「主人公を引き立てる脇役」。目指すは「名わき役」です。
3・セレモニーの邪魔になってはいけない。邪魔をしてはいけない。
だから、周囲の雰囲気を乱すことはしてはいけないんです。
お葬式と法事の服装・2つのマナー
マナーは、お葬式と結婚式では違います。
お葬式のマナーは基本的に2つ。
1・悲しみごとなので「明るい・派手ではない」服装やスタイル
そこで、赤や金色を避けることが多くなります。
2・出席するに当たって「失礼ではない」服装
「カジュアルすぎる」「露出が多い」はNGです。
3つのルールと2つのマナーからの答え
これさえ押さえれば、「どのような服装が良いか」自然と答えが出て来ます。
・極力、派手さを押さえた地味な服装・小物・アクセサリーを選ぶ。
・目立つような香水類は控える。
洋服でも和服でも「地味」ならばOKですが、特にお葬式では「黒」が主流になっています。
男性は「黒のスーツ」「黒のネクタイ」。
女性は「黒のスーツかワンピースと黒のジャケット」。
自然と靴も「黒」になります。
ところが、お葬式は「絶対に黒じゃないと失礼だし、黒以外を着れば周囲から非常識に見られるから恥ずかしい」と思いがちですが、実は「絶対に黒じゃないとダメ」では無いのです!
だから、「黒じゃない色の人が居ても地味ならばOK」なんです。これは、一般常識とは感覚が違うかもしれません。
私なんかは、黒以外で地味な服で参列されている人を見ると「よくぞ勇気を出してお参りに来られた。よほど参列したい・しなきゃっていう想いが強かったんだ」と感心します。
むしろ、お通夜なんかは、本来は「亡くなった知らせを聞いて、慌てて急いで駆け付ける」ので「黒の衣装に着替えている時間は無い」のです。
最近はお通夜の開始時間が決まっているので、それに間に合うように着替えられますが、着替える時間が無ければ地味に見える工夫をすればお通夜でも告別式でも本来はOKです。
*この写真は、葬儀のプロである私が、急遽、お通夜に行かなければならなくてブラックスーツに着替える時間が無かった時の服装です。
お葬式や法事での靴下
では、本題に入ります。
前述の「ルールとマナー」で考えると「地味」でOKです。
答えは明快で「これだけ」なんです・・・!!
ところが、この程度の表現でこの記事を終わらせるわけにはいかないので、詳しく解説していきます。
靴下の色と柄
ということは、「黒じゃなければならない」訳ではありません。
ただし、「地味」がおすすめです。「赤」や「華やかな色」の靴下は派手だし目立ちすぎるのでおススメしません。
↑この写真は、「派手」なので「おススメ出来ません」
基本的には、お葬式では「ブラックスーツ」か「地味な服装」です。靴下が「白」や「淡い色・薄い色」は、色のコントラストで目立ちます。また、基本的な色合わせも「ダークなズボンにはダークな色」が普通のファッションの考え方ですから、淡い薄い色だと格好が悪く映りがちです。
こういった視点から考えると、靴下の色は「黒」「ダークな色:紺とかダークグレイなど」。
柄は「無地」でなければならないことは有りません。
「地味」ならばOKです。「ストライプ」「チェック」、色の組合せで派手に見えずに目立たず・服装にマッチする色柄ならばOKです。
ただし、細かいことは気にし過ぎる必要は有りません。
靴下の素材
素材は何でもOKです。要は「色と柄」が地味ならばOKです。
靴下の形
「五本指は失礼?」という質問をインターネットで見かけますが、5本指でも当然OKです。五本指愛用者は、気にしなくてOKです。
ご遺族の自宅や部屋に上がるかもしれない場合でも、地味ならばOKです。5本指ソックスは、普通の靴下よりも足が臭くなりにくいので、個人的にはおススメです。
靴下の長さ
最近は靴下の長さのバリエーションが昔に比べて増えています。
以前は、「くるぶしよりかなり長い靴下」ばかりでした。
ところが、最近は
「くるぶしより少し上の靴下」
「くるぶしが見え隠れするくらいの靴下」
「くるぶしが丸見えの靴下=靴下をはいていないように見える靴下」
正直申し上げて、「どんな長さでも地味ならばOK」です。
*「靴下を履いていないように見える靴下」は、最近のオシャレな人たちが履いています。これに関しては、年代によって「常識や感覚」が違うので、年配の人は「靴下履いてない」と思って「おかしい・変だ」と思うかもしれません。
周囲に気にする人が居ないならばOKだと思います。この辺りは、周囲の人たちとの関係を考えて本人判断です。
#無難な選択は、「靴下はくるぶし程度以上の長さが良い」です。
女性の靴下
女性のボトムスは「パンツ」か「スカート」でしょう。
靴下同様、ストッキングやタイツも同じで「黒でなければならない」ことは有りません。
色は、「黒」「ダークな地味な色」「肌色」でOKです。
柄物も、地味ならばOKです。
女性の靴は、男性と違って足の甲が見える靴が多いので、くるぶし下の「履いていないように見える靴下」でもOKです。
何かの都合で「スニーカー」を履いて参列する際も「スニーカーも靴下も地味な色柄の靴下」ならば気にすることはありません。
子供さんの服装と靴下
成長の早い子供さんなので、子供用の「上下黒」のいわゆる「礼服」を持っている人は少ないものです。服装は、「地味な服」や「学校の制服」でOKです。
靴も、黒ではなくとも「地味な靴」ならばOKです。(小さいお子さんや赤ちゃんは気にしなくても大丈夫です)
靴下は、「黒」「地味」「白」「柄物」など派手でなければOKです。
*高校を卒業した人ならば、大人と同じように考えるのが基本ですが、「黒の礼服」が無ければ「地味な服」でまったくOKです。
ほかに気を付けるポイント
これまでのポイント以外では、ご遺族の家や部屋に入ることが有りそうならば、気を付けなければなりません。
「靴下・ストッキング・タイツの裏の穴、破れ」です。
「ストッキングの電線」は履いていて生じた場合は仕方がないでしょう。
あとは、「足の臭い」でしょう。
お葬式や法事での靴選び
基本的なルール
靴も基本は、「地味な色やデザイン」のものとなります。
上下が黒の服装の場合は、当然「黒の靴」が無難です。(わざわざ他の色の靴を合わせる必要は無いと考えます)
よくある「マナー集」のような説明では「プレーンなモノ」となっていますが、
「派手でなければOK」です。
*「金具はダメ」とか書いていたりしますが、参列する側は普通の金具が1つ2つ付いていても、足元なので目立ちません。遺族側でも、問題ありません。
買い替えるまでの必要は有りません。
<最もシンプルな男性靴>プレーン・トゥー:英語でプレーンとは「装飾のない」「普通の」・トゥーは「つま先」なので、<つま先部の飾りのない靴>です。
*他の紐有りタイプ:少しデザインが入っていますが、派手でなければ気にしなくてOKです。
写真出典先:Amazon:2020年0528
<紐なしタイプでもOKです>紐有りタイプが無難と言われますが、いわゆる「ローファー」とか「スリッポン」などでもOKです。
*「金具付」や「タッセルと呼ばれる飾り付」も有ります。また、バックスキンや爬虫類の皮や合成皮革などもあります。
無難は「紐式のプレーントゥーかストレートチップ」、次いで無難は「真っ黒で金具や飾りのないシンプルな表皮(バックスキンでも爬虫類などでもないプレーンな皮か合成皮革)の靴」ですが、正式なかしこまったお葬式以外では、細かいことは気にし過ぎる必要は有りません。
☟このような金具付でも「地味でカチッとして見えます!」
ただし、サンダル・スリッパなどは、「カジュアルすぎる」のでNGです。
また、歩くたびに音が鳴る靴や、露出の多い靴も「目立つ」のでNGです。
女性の靴
ルールは前述通りです。
つま先のデザイン含めて、基本は「派手ではないシンプルで装飾の無いor少ない靴」です。
*男性との大きな違いは、「ヒール」です。無難な答えは「ヒールの高さは、高すぎず低すぎず」ですが、これも気にし過ぎることは有りません。
どうしても黒の革靴じゃないとダメ?
そんなことは有りません。「足を怪我している」「歩きにくい」などの個人的な理由で「スニーカー」でもOKです。色は無難は「黒」で、「白」や「地味な色」ならば「派手でなければ」気にし過ぎることは有りません。
「参列する気持ち」「主人公は自分ではないことが分かっていて式や場の雰囲気を壊さない気持ち」が大事なので、派手でなければOKです。
最後に
お葬式の靴下のテーマでしたが、少し掘り下げて、「服装全体」と「靴」についても簡単にまとめてみました。
私の考えでは、お葬式は「形よりも気持ち」を優先するので、他のサイトの記事よりは「緩い内容」になっているかと思います。
どうしても、細かいことが気になる方々は、そのようなマナー中心の記事をご参考ください。
やはり、家族によっては、「堅く」ルールやマナーを守って無難にキチンとしなければならない環境も有ります。それは、悪いことではありません。
しかし、どのような形でも本来の意味を分かって貰うことが大切ではないかと感じます。
私の役割は「形よりも本来の意味合いや気持ちの部分をお伝えすること」と思っています。何かの参考になれば幸いです。
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