(2020年12月5日更新)
喪服や法事の時の服をユニクロで買っても大丈夫?って思われたので、こちらを検索されたのかもしれません。
もしくは、
時間が無いからお葬式の当日でも近くのユニクロですぐに買えるの?と思われたかもしれません。

冠婚葬祭のプロが考える、「喪服や礼服について」、
そして「ユニクロで買うことについて」をシンプルにまとめてみました。
この記事を読むと、下記が分かります。
・ユニクロでもお葬式の服が買えて、しかもOKな理由。
・ユニクロ以外のおススメ情報(礼服レンタルなど)。
・お葬式や法事など礼服についての基本のルール。
喪服や法事の時の服をユニクロですぐに買えるの?買っても大丈夫?
結論からお伝えします。
*ユニクロで、すぐにでも買えます!
*体型さえ合えば、まったく問題ありません!
*むしろ、リーズナブルでおススメです!
ユニクロの服でお葬式や法事に出るのは失礼?

「ユニクロの服では失礼ではないか?」と心配されているかもしれません。
誰に失礼なのでしょうか?

それを言うならば、ユニクロに失礼になってしまいます(笑)。
あの値段であのクオリティは世界に誇れる日本のブランドです!

例えば、高いブランド物の服を礼服で着る場合でも、TPOをわきまえていなければ、逆に失礼になってしまいます。
そこで、ユニクロの服が全く問題のない理由と礼服の際のルールをシンプルに解説します。
ユニクロで黒の礼服は買えるの?
お葬式のために買うならば、
男性も女性も「上:ジャケット、下:ボトムス、ともにブラック」
が基本的な考え方です。
インターネットでユニクロを調べると、「フォーマルスーツ」や「ブラックフォーマル」という表示は出て来ました。
上下セミオーダーの上下セットアップ「スーツ」としても販売されています。

インターネットのユニクロ「オンラインショップ」では、
男女ともに多くの「セットアップ可能」商品や「セミオーダースーツ」を見つけることが出来ます。
そこで、実際に2020年11月30日に店舗へ行ってみました。
ビジネスウエアに、2020年の秋より「かなり力を入れ出した」のが、店舗を訪れて分かりました。

男性も女性も、多数のセットアップ(上と下が別売り)が購入可能です。

上下が同じ生地で出来ている「黒のジャケットと黒のズボンかスカート」をスーツとして購入できます。
おまけに、「セミオーダー」も有って、我々の細かいニーズに対応!!

しかも、生地も良くて、軽くて、着やすかったので驚き。
値段も手ごろなので、更に驚き!
喪服や礼服をユニクロで買って活用!
喪服も礼服も、「着る場面が限定されている」訳では有りません!
「喪服」とは「礼服をお葬式に着る場合の呼び方」です。

「礼服」とは「フォーマルウエア」で日本では「礼服≒略礼服=ブラックスーツ」です。
ブラックスーツは礼服(略礼服)として考えてしまうと「お葬式・法事・結婚式」の「たまにしか着ない服」になってしまいがち…。
次に、着ようと思った時には、少し体型が変わっていて、小さかったり大きかったり…。
同じ買ったならば、度々着なければ勿体ないです!!

ブラックの上下は、
工夫をすれば着る機会が増えます。
*結婚式やお祝いの席には色シャツなどを合わせて。
*ノーネクタイや綺麗なネクタイ、蝶タイなどでオシャレに。
*シーンに合わせて、ポケットチーフで遊ぶことも可能です。
逆に言えば、たまにしか着ない服装に高い費用を掛けるのも勿体ない…。
となれば、余計に、軽くて着やすくて気を遣わないユニクロの服は重宝です。

結果としては、体型にキチンと合っていれば、ユニクロは「とてもおススメ」でした。
ユニクロで喪服(お葬式の服)を購入する際の注意点
ユニクロで、上下とも同じ生地で同じ黒の色のジャケットもズボンもスカートも有りました。
「スーツ」としてセット販売されていなくても大丈夫です!
わざわざ「フォーマルスーツ」を選ばなくとも「セットアップ」で上下のスーツにしてしまえばOKです。
*時間が無い場合は、ユニクロ店舗内の商品をチョイスして購入すればOKです。

*「時間の余裕がある場合は、ユニクロのセミオーダースーツ」はオススメできます!
注意点は、
「上下とも出来れば同じ生地で同じ黒色のものを選ぶ」。
もしくは、
「同じ黒色でも生地が違う場合は、同じように見える生地で同じような黒の色を選ぶ」。

言い換えると、
「同じ黒でも色にも織り方にも種類が有るので、同じような色で同じような素材に見えない場合は、その組合せはやめておいた方が無難」です。

しかし、
体裁よりも「参列する、出席する」ほうが大事なので、生地や色の違いまで気にしなくて実は大丈夫です。
地味でコーディネイトさえおかしくなければ、最低限のルールやマナーはクリアしていますので失礼ではありません。
「駆けつける気持ち」なのです。

<3回忌以降の法要>
「ブラックスーツが無難」だから選ぶ人が多いだけで、「地味な服装」ならOKなので「非常識」ではありません。
ユニクロの「セミオーダースーツ」
2020年の冬に店舗を訪れてみると、店舗内の告知で「セミオーダースーツ」に力を入れているのが分かりました!

ユニクロの場合は、店舗でもオンラインでも「セミオーダー」という商品が有ります。→ユニクロのHP「セミオーダー」

「セミオーダー」とは、「シャツ・ジャケット・ズボン・スカート」それぞれを、「自分の体形と好みに近いスタイルで選べる仕組み」です。
*オンラインか店舗で、自分の好みを選んで注文し、配送を待つ仕組みです。
(値段はすべて税別です)
女性
種類は「ブラウス・ジャケット・パンツ・スカート」です。
- ブラウスは「襟の形状3種」、
- ジャケットは「フロントボタンが1つか2つ」「長さ」、
- パンツは「長さ:ストレートかアンクルテーパードか)、
- スカートは「フレアかタイトか」「長さ:3種類」
から選べます。
- ブラウス:2990円
- ジャケット:ストレッチ・テーラージャケット:5,990円(本体3,990円・加工料2,000円)
- パンツ:ストレッチパンツ:3,990円
- スカート:ストレッチ・スカート:タイト・フレア:2,900円/お直しは別途1,500円
男性
種類は「シャツ・ジャケット・ズボン」です。
- ブラウスは「襟の形状3種」、
- ジャケットは「素材2種」「長さ」、
- ズボンは「素材2種」、
から選べます。
- シャツ:ノンアイロンのコットンシャツ2990円
- ジャケット①:ストレッチ・ウールジャケット:16,900円(本体14,900円・加工料2,000円)
- ジャケット②:感動ジャケット(ウールライク):5,990円
- パンツ①-1:ストレートウール・スリムフィット:6,990円
- パンツ①-2:ストレートウール:6,990円
- パンツ②:感動パンツ(ウールライク):3,990円
ユニクロ以外のおススメ
ユニクロのブラックの上下は、様々なシーンで活躍できるのは分かってもらえたと思います。
ところが、ユニクロにも欠点が有ります…。
ユニクロの欠点
やはり、ユニクロはスーツなどのビジネスウエア中心の展開ではないので、下記の点は専門店に負けちゃいます。
・品揃え
・サイズの豊富さ
もしも、ユニクロで「これッ」というモノが無ければ、下記をお薦めします。
オススメなオンラインストア
やはり、品揃えやサイズは大手スーツ量販店に軍配が上がります。
そのなかで、大手のスーツショップを「品揃え・値段」で比べた結果、下記をおススメします。
男性
*メンズは他と比べると「青山」のオンラインストア。
*若い人は、パーフェクトスーツファクトリーがおススメ!
女性
*レディースは、「はるやま」のオンラインストア。
*若い人は、パーフェクトスーツファクトリーがおススメ!
なんと、礼服の宅配レンタルも!
驚いたことに、宅配の礼服レンタルサービスを発見しました!
これは、山口県にある株式会社エムラが展開するサービス、
「礼服レンタル.com」。


*最近は便利な「礼服レンタル」のサービスが有ります。
最短で当日発送の翌日到着でレンタルが可能なんです。
・サイズも種類も豊富。
・夕方16時までに依頼をすると、「翌日か翌々日に着」。
・3泊4日のレンタルで、返却時はクリーニング不要。
・お値段は5,000円ほど~。
しかも、
・靴や小物のレンタル5点セットもプラス1,000円ほど!
冠婚葬祭用の服をどこで買っても良い理由
*慶事とはお慶(よろこ)び事なので、めでたい場です。
「結婚式・披露宴・パーティー・式典・入学式や卒業式」「私的なお祝い事:お宮参りや誕生パーティーなど」が慶事に当たります。
*弔事は、「通夜、葬儀、告別式、法事(法要)」です。
「お葬式に参列する、法事に出席する、結婚式に出席する」
これらはすべて「略礼服」でOKです。
それより上のランクの服装は、逆に失礼になります。
例えば、結婚式や葬式・法事に参列する側はタキシードを着用しては失礼になります。
お葬式や法事を行う側(喪主や施主側)でも、「略礼服」で大丈夫です。
「礼服」を買わないといけないの?


冠婚葬祭用のブラックスーツは「礼服」「略礼服」と表示されている品物を買わなければいけない?
そんなふうに感じてませんか?
「礼服」「略礼服」として販売している品物は「キチンとしたデザインとプレーンな生地で作られたカチッとしたブラックスーツ」です。
例えば、ボタンも黒・デザインはカジュアルではない普通のスーツ。
ということは、
「上下がプレーンで同じ生地、しかもカチッとしたシンプルなブラックの洋装」ならば、
「礼服の表示が無くても礼服と同じ」です。
*服屋さんで「礼服」や「略礼服」として「スーツ」で売っている物ではなくても、もちろん大丈夫です。


それは、「服屋さんの都合」で有って、それに合わせる必要はないと考えます。
*「礼服」として販売している場合、高めの値段設定が多いように感じます。
まさに、「服屋さんの都合」です。
*「礼服」として売っていなくても「ブラックスーツ」でOK
*「上下黒のセットアップ」でもOK
金額は気にする必要はありません。
それより気にするべきは、「着こなし」です。
*程度の良い品物を手ごろな価格で見つけることは、悪いことでも恥ずかしいことでもなく、「生活の知恵」「工夫」だと感じます。
略礼服での「着こなし」:5つの注意点
値段の高い服でも、値段の安い服でも、着こなせていないと「どちらもNG」です。


冠婚葬祭の仕事をしていると、「ブラックスーツ」が制服のようなものです。
きちんと着こなしているスタッフは、仮に工夫をして安いスーツを手に入れていても「高いスーツ」を着ているように見えます。
【略礼服の着こなし:5つの注意点】
①ブラックの色や生地が、上下ともに同じ。
もしくは同じように見える組合せ。
②サイズが自分の体型に合っている。
(ジャケットもボトムスも。シャツや靴も)
③しわや汚れ・シミが無い清潔でキレイな状態で着用。
(服・シャツ・靴も)
④服の臭いや香水などの匂いがキツくないか気を付ける。
⑤見えにくいところも気を付ける。
(靴下の色や、靴下やストッキングの破れ、ボタンをキチンと留めるなど)
*この5つさえ気を付ければ、服の値段は関係ありません。
言い換えますと、「服の値段よりも、この5つの注意点のほうが重要」となります。


だから、この5つの注意点を守れば、ユニクロやしまむらであっても、どこの服であっても、値段は関係なく何の問題も無いのでご安心ください。
お葬式と法事の服装:3つの基本ポイント
- 「お祝い事ではないので、派手で華美にならない」
- 「自分が主役ではないので目立ちすぎない」
- 「カジュアルではない服装、どうしてもの場合は、カジュアルすぎない」
お葬式と法事:日本での洋服のルール
ルールは下記となります。
お通夜やお葬式の場合
基本的なルールは下記の通りです。
- 「上下は黒」
- 「シャツは白」
- 「男性のネクタイは黒、女性はネクタイは不要」
- 「靴下は基本は黒」
- 「ストッキングは黒でも肌色でも大丈夫」
- 「靴は黒、できれば、エナメルや爬虫類などの皮や裏皮(起毛)は避けて、飾りのないシンプルな表皮の黒い靴」
- 「デザイン性の無いもので、シンプルなデザインのものを選ぶ」
- 「華美な装飾品は付けない(パールはOK)」
法事の場合
法事の場合は、「平服にてお越しください」と案内状に書かれていたりします。
それでも、49日法要(満中陰法要とも言う)~一周忌までは、「上下とも黒でネクタイも黒かグレイ」が無難です。
3回忌からは地味な服装ならば本来はOKです。


法事の場合は、
一緒に参加される親戚に「どんな服装で行くのか?」確認すれば安心です!!
*ネクタイは黒でなくともシルバーやダークなネクタイで大丈夫です。
黒かシルバーかダークなネクタイか迷った場合は、黒とダーク(もしくはシルバー)の2本のネクタイを持参されるのが無難です。


「場違い」「非常識」と思われたくないですから無難なスタイルをおススメします。
「ルールは時代とともに変化する」


ルールは、時代と共に、少しづつ変化しています。
「ダブルのスーツや着物が良いの?」
礼服と言えば、昔は、
男性の場合は「略礼服=黒のダブルのスーツ」、
女性の場合は「着物」のイメージが有りました。


現在は、
・男性は「シングルの黒スーツ」
・女性は遺族で有っても「黒のパンツスーツやスカート、ワンピース」が主流です。
シャツは?
白シャツの生地も「無地」だけではなく「織」も多いです。
まっ白ならば、襟のタイプや生地まで気にする必要は有りません。


男性の白いワイシャツは、昔はボタンダウンの販売数は少なく、ボタンダウンといえば少しカジュアルな位置づけでした。
最近では、ボタンダウン(襟にボタン付き)のシャツが主流で、逆に「ノーマル」となっています!
気にする必要は有りません。


まさに、時代とともに変化しています。


以上、
礼服について参考になりましたか?


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