「ぼた餅とおはぎ」の違い、時期や季節は?お彼岸との関係は?

日本文化

お彼岸の時期に和菓子屋さんで売っている「おはぎとぼた餅」。

最近は、スーパーなどで年中見かけるところもあります。

 

でも、「おはぎとぼた餅の違い」って知っていますか?

おはぎ・ぼたもち・あんころもち・大福・どら焼き・鯛焼き・きんつば・もなか・羊羹など「あんこを使った和菓子」は数知れず。

それだけ、古くから日本の生活と深いつながりのある「あんこ」。

 

「おはぎとぼた餅」は「お彼岸」というキーワードで繋がっています!

今回は、「おはぎとぼた餅」の違いや時期・季節、お彼岸との関係について、まとめてみました。

 




おはぎとぼた餅とは?

そもそも私がこのトピックスに興味を持ったのは、

「おはぎってお彼岸の時に食べるものだよ」と知ったのが始まり。

 

おはぎって、もなかや羊羹と同じで、「いつでも食べられる昔ながらの素朴な和菓子」としか思っていませんでした。

 

 

調べると、

秋のお彼岸に食べるのが「おはぎ」

春のお彼岸に食べるのは「ぼたもち」とのこと。

 

 

「おはぎもぼた餅もお彼岸に関係してる」なんて初めて知りました。

その理由を自分なりに調べていくうちに、

日本文化の面白さを再発見しました。

 

なぜ、「お彼岸にぼた餅やおはぎ」なのか?

「お彼岸は、ご先祖様と繋がる大事な期間」。

お墓参りや仏壇にてお参りをします。春と秋、年に2回あります。

👉お彼岸についてはこちら

 

とうぜん、お仏壇やお墓に「お供え物」をします。

特別な時のお供えは、あまり普段に食べないものや意味の有るものをお供えしました。

そして、

大事な日に作ったご馳走や意味のある食べ物を、お供えをした後で「おさがり」として食べるのが風習です。

 

お供え物としての「おはぎやぼた餅」に意味が有る3つの理由

①貴重な食材

いまでは、ぼた餅もおはぎも、「当たり前」の食べ物となりましたが、昔は「砂糖」は貴重品。

「甘いデザート」なんて特別な食べ物。砂糖だけではなく、小豆(あずき)も貴重品でした。

昔は、おはぎもぼた餅も「普段は食べない”ごちそう”」だったのです。

②パワーのある食材と組合せ

「おはぎ」「ぼた餅」は小豆やお米などの我々の生活とかかわりの深い「穀物」から作られています。

 

節分の豆まきで大豆などが使われるように、

大豆や小豆(あずき)には「神様が宿っていてパワーが有る」と思われています。

悪いものを追い払うとされているのです。

 

*赤は魔除けの色でもありますから、

赤飯で使う「小豆」は力が強いとも考えられていました。

 

③意味のある時期に関連した食材

お彼岸の時期が「春と秋」ですが、別の意味合いも有ります。

それは、「農作業をはじめる春」「収穫の秋」です。

 

お米も小豆も、人々にとっては特別な農作物だったから、

「神様に感謝」する為にお供えをしました。

 

*そんな意味のある時期に、意味のあるご馳走を手作りして、先祖や神様にお供えをしてから自分たちで食べるという文化。

そして、お供えした後に自分たちもご馳走を食す。これは、大きな楽しみの1つでもあったと思います。

こういう文化が、形は変わっても現代でも残っているのは「素晴らしいなぁ」と実感します。




 

なぜ秋のお彼岸に食べるのが“おはぎ”で、春のお彼岸は“ぼたもち”?

私が想像するのには、

名前が先ではなく、「春と秋のお彼岸の時期には、あんこを使った餅のようなもの」を作ってお供えをしていたのだと思います。

 

「あんこを使った餅のようなもの」=「あんころ餅」をお供えしていたが、

時期が「春と秋」なので、

それぞれに意味を持たせた名前を付けたと考えます。

*調べても、そこまで詳しくは解説されていないので、自分なりの仮説を立てています。

 

おはぎとぼた餅の名前の由来

春のお彼岸頃には「牡丹:ぼたんの花」が咲きます。

そこで、「春の彼岸のお供え餅」は「ぼたん餅=ぼたもち」となり、牡丹の花は大きいので、大きめに作りました。

また、

「春の小豆は乾燥小豆」で堅くなっているから餡を潰して、こしあんにしたようです。

 

秋のお彼岸頃には「萩:はぎの花」が咲きます。

そこで、「秋の彼岸のお供え餅」は「おはぎ餅」となりました。

 

 

この頃に使う小豆は秋に収穫したばかりで、皮が柔らかくそのままでも食べやすいので「粒あん」で作りました。

 

 

「秋の7草の一つである萩」は秋に小さな花を咲かせます。

粒あんの中に入っている小豆と萩の花の形状が似ているとの理由から、「おはぎ」という名前として選ばれたようです。

また、萩の花は小さいので「おはぎは小さめに作った」とも。

 

そうなんです、「萩餅➡お萩餅➡おはぎ」なのです。

 

「ぼた餅」は「牡丹餅」。春の花の<牡丹>が由来

「おはぎ」は「お萩餅」。秋の花の<萩>が由来

 

おはぎとぼた餅の違い

最近では、「春も秋も、おはぎ」と呼ばれていたり、ここにまとめたこととは逆の「春におはぎで秋にぼた餅」として売られていたり…。

「ぼた餅とおはぎとの区別が無くなってきています」。

 

一般的に考えられている「ぼた餅とおはぎ」の違いを5つにまとめてみました。

①ぼた餅は大きめ。

おはぎは小さめ。

②餅とは言っても両方とも、たいていは餅ではなく米粒の状態を残したまま丸めている場合が多い。

どちらも、「あんころもち=餡衣餅=あん・ころも・もち」。「ぼたもち=ほぼ餅状態・おはぎ=米状態」という考え方も有る。

 

③あんこで覆ったのをぼたもち・おはぎは「きな粉」などをまぶしたりする。

 

④ぼた餅は「こし餡か潰した餡」・おはぎは「粒あん」。

 

⑤ぼた餅は「もち米、もしくはもち米とうるち米のミックス」・おはぎは「うるち米」。

 

しかし、地域での違いも多く、上記でまとめた違いは「そうとは限らない」状況です。

 

厳密には「ぼた餅もおはぎも、あんこで作った餅状のもの」以外の定義は現在では無くなっています。




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