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新しい葬儀のスタイル(かたち)や特徴・メリットとは?

新しい葬儀

「家族葬」が主流となった2020年現在、

今後は更に新しいスタイルが生まれていくと思っています。最近の新しいスタイルとしては、「直葬」「一日葬・ワンデイ葬」も多くなっています。

今回は、最近の新しいスタイルとこれから増えていくと思われる新しいスタイルや、それらの特徴やメリットまでを紹介することで、このトピックスに興味を持たれた方々に少しでも参考情報をお渡しできればと考えて、まとめてみました。




「新しい葬儀のスタイル」とは?

実は、お葬式事情は時代とともに大きく変わっています。

もちろん、「変わらない部分」と「変わっても良い部分」が有ります。

時代とともに変わっていますので、「新しいと感じるスタイルが実は昔にも有った」なんてことも起きています。当然、昔のスタイルそのままではなく、今の時代に合った形になっています。

いつの時代も「新しい」と感じることは、手を出しにくい。

お葬式に関わらず、「人と違うこと」「主流と違うこと」に手を出すのには、かなりの勇気が必要ですよね。

特に「お葬式や法事」のような、「悲しい」出来事に関連した分野は、「失礼では?」「非常識?」などと気を遣います。

そこで、便利な時代だから、このように「ネット検索」を活用されて調べることは、とっても良いことだと思います。

今回取り上げる内容が、もし、あなたと僕の考えに共通するところが多ければ、「まだ主流になっていないだけで、今後は増えるだろう。だから、非常識でも失礼でもなく、そのスタイルは、おかしくはない」と思って戴いて大丈夫です。

最近の流れの説明

最近の主流の「葬儀会館でお葬式を行なう」ことや、家族中心の「家族葬」は、昭和の時代には、ほぼ無かったスタイルです。

昔は、「自宅や自宅近くの集会所やお寺でのお葬式」が主流でした。

昭和から平成に変わる頃から、高齢化でお葬式の件数も増え天候気候に左右されない葬儀会館が便利だということで、葬儀をする場所が「葬儀会館や葬儀専用式場(火葬場に併設の式場も含む)」に移りました。

その次に、葬儀の時に声を掛ける範囲を決めるような「家族葬」というスタイルが生まれて、現在の主流となって行きました。

 

主流ではない当時に葬儀会館でお葬式をする人や家族葬でお葬式をする人は、人と違うことだけれども「おかしくない」と分かっていたから行動されたと思います。

新しい葬儀のスタイル(かたち)の特徴

これは、どの時代でも「時代背景=いまの社会」に合った形で変わって行きます。

最近は、「高齢化」「合理的」「便利」に対応した「葬儀のスタイル」に変わっています。

このスタイルは、大きく分けて2つの面から考えられます。

「規模や方法」に関係するスタイル

*例えば「葬儀会館でのお葬式」や「家族葬」は、宗教とは関係なく、式のやり方(方法)です。

☛家族葬については、こちらもご覧ください。

 

「宗教や儀式」に関係するスタイル

*例えば「無宗教葬」や「お寺や宗教者を紹介してもらう」などが、こちらに当たります。

☛無宗教葬については、こちらもご覧ください。




新しい葬儀スタイルを取り入れるメリット

「最初は勇気が要るが、あとで主流になる」ので、周りがまだやっていない段階でやってみると「たいていは、やって良かった」となります。

<メリット>

「便利」「合理的」になる部分です。

「高齢化」が進んでいるから「家族葬」だし、便利だから「葬儀専用会館」です。

また、「合理的」だから「家族葬」「香典辞退」「お寺さんの紹介をしてもらう」「葬儀費用の適正化」などの部分に変化が出ています。

特に、最近は「家族葬」が中心なので、遺族の意見さえ統一できれば、昔に比べて新しいことをするのにハードルは高くないと思います。

*昔は、家族以外に「親戚」の意見がとっても重要でした。親戚の長老やご意見番のような人の意向に、ほぼ従いました。

また、今のように「ネット検索」が無かったので「たくさんの情報から判断する」ことが出来ませんでした。

 

<デメリット>

あまり普及していない初期段階では、サポートする葬儀社にも経験値が少ないので、上手くいかないことが起きる可能性は高いです。

しかし、納得して実行してみたのならば、デメリットよりもメリットの方が大きいはずです。

お葬式後の供養の仕方や考え方も変わる

お葬式のスタイルだけではなくお墓や仏壇に対する考え方や「供養の仕方」に対する考え方もどんどん変わっています。

宗教観がとても薄れているので、「故人のためにお経を唱えて欲しい」ではなく、「お経を唱えて貰うとか唱えて貰わないとかは、成仏や天国に行くこととは関係ない」といった現実的な考え方の人が増えています。

2030年頃には無宗教でのお葬式がかなり増えて、お葬式後の供養の仕方が大きく変わっていると考えています。

☛無宗教葬の供養については、こちらにまとめています。

2020年現在,新しいスタイル(かたち)や流れ

現在増えている新しいスタイル

宗教色が有っても無くても、取り入れ可能なスタイル

<直葬>

お葬式を行わないスタイル(かたち)です。もしくは、式場を使わずに、シンプルなお葬式やお別れをするスタイルです。

実は、「火葬場へ直行」する訳ではありません。

亡くなられて火葬場へ「直接行く」イメージですが、実は違います。

基本的に亡くなられてから火葬するには24時間以上経過しないとダメなのです。

また、病院などの医療介護施設は、「医療や介護」の場所なので、基本的には亡くなられて24時間はご遺体を安置させてもらえません。

そこで、「ご自宅や葬儀会館などの安置室から、火葬場へ」という流れになります。

<一日葬・ワンデイ葬>

お通夜のないお葬式です。「通夜」は行わずに、「葬儀告別式」のみを行います。

家族葬の場合は、特に身内ばかりならば、周囲に気を遣うことも少ないので、「故人を囲んでゆったりと家族や身内の時間を過ごせるので、あえて通夜を行うことは無い」といった考え方でもあります。

もしくは、色々な状況で、お通夜に人が揃わないから葬儀告別式だけは集まってお葬式を行おう」という考えもあります。

お通夜としてお寺さんなどの宗教者が来られないので、その分の謝礼(御布施)は少なくなることが多いです。




今後に増えるであろうスタイルや流れ

<無宗教葬>

これまでは、「故人には天国(極楽・お浄土など宗旨によって考え方は違いますが)に行って貰いたい」という理由から、普段は宗教者との付き合いが無いけれども、お葬式の時は宗教者に依頼してお葬式を行なうことがほとんどでした。

2020年現在そして2030年頃までは、お亡くなりになられる方は、「お寺さんとの関わり」「自分の家の宗旨への信仰心」を持っておられた人も多いはずです。

ところが、それ以降となると、宗教者との関わりや特定の宗教への信仰心など無い人の割合がグンと増えます。

また、「仏教の御布施の金額や戒名などの仕組みに対して納得できない」人も増えています。

きっと、あと5年~10年経てば「無宗教でのお葬式」の割合は、かなり増えると予測しています。

お葬式が終わってからの、お墓や供養に対する考え方も変わって来ているので、この辺りが納得できれば、無宗教葬の割合はかなり増えていくと感じています。

宗教色が有っても無くても行える新しいお葬式のスタイル

<お別れ会・偲ぶ会>の新しいスタイル

「お葬式やご葬儀」といったネーミングではなく、「お別れ会や偲ぶ会」といったネーミングでお葬式を行なう人も増えると思います。

「お別れ会や偲ぶ会」は以前からあります。

「お葬式が急だった・もしくは身内だけで行なったので、後日に<偲ぶ会やお別れ会>を行なって、来れなかった方々に来て頂こう」といった流れは芸能人や著名人で多いパターンです。

この場合は「密葬」を行なってから<本葬>もしくは<偲ぶ会やお別れ会>を行います。

 

この流れとは違う考え方の「新しいスタイルのお別れ会・偲ぶ会」です。

「儀式的なイメージ」ではなく、もっと「アットホームな温かいイメージ」でのお別れの場です。

<キャンドル葬・献灯葬>

現在のお葬式の主流は、「仏式」です。

仏式では「焼香」が儀式の中で行われます。

そして、祭壇にはお花で装飾します。

 

例えば、仏式の場合でも、お花の装飾を減らしてキャンドルを増やしたり、焼香以外に「献灯」のセレモニーを入れたりすることで、少し違ったお葬式を演出することが出来ます。

また、無宗教葬の場合には、焼香の代わりに、「献花や献灯」を儀式の一つにすることが出来ます。

<奏葬式>

「奏」ということは、演奏や音楽に関係したお葬式です。

音楽が好きな人は多いので、故人らしさを出すために「音楽」を取り入れて、BGMに趣向を凝らしてみたり、故人の大好きだった曲を生演奏をして貰ったり参列者みなさんで歌ったり。そんなお葬式です。




<感謝葬>

たくさんの御葬式を担当していると、皆さんの故人に対する「ありがとう」という「感謝の想い」をとっても感じます。

どうしても、現在でもお葬式の流れは、日本では仏式のお葬式が多いので「お寺さんの読経などの儀式」が中心となります。

仏式であっても、どのような宗旨であっても、「儀式中心」ではなく「感謝の想いを中心にする」お葬式スタイル

これが<感謝葬>です。

メモリアルコーナーやスライドショーなど、故人の人柄と主に触れ合えるお葬式の流れを作ります。

お葬式の場所について

<自宅葬・地元葬>

家族葬が中心となった現在、自宅でのお葬式も増えると思います。

なぜ葬儀会館でお葬式をするようになったのか?

ここ30~40年前からのお葬式の流れは、自宅や集会場やお寺でのお葬式

➡葬儀会館や火葬場併設の会場、この流れに変わりました。

 

合理的に考えれば、自宅などはお葬式専用に作られた訳ではないので不便です。そこで、普通にお葬式をするならば、専用会館が便利なので、その流れになりました。

 

では、なぜ最初からそんな流れではなかったの?

昔は、人が亡くなるなんて、滅多となかったのです。

滅多にないし、縁起でもないことです。

受注が少なくて人が嫌がる仕事ですから普通は誰もやりたがりません。受注が無いので、以前は葬儀専用会館を作ってもほとんど使われない時代でした。

だから、ビジネスとして考えると儲からないので、誰も作りませんでした。

それが、高齢化が進んでいき、お葬式の件数が増えると、そこには需要が生まれて、お葬式業者が成り立つようになってきました。

こうして、葬儀専用会館が増えて行ったのです。

 

なぜ家族葬が中心になったのか?

高齢化になると、亡くなられた方々の友人など縁の有った方々も高齢です。

もうお亡くなりになられていたり、ご存命でも高齢だからお葬式に来れない方々が多いです。親戚も同じです。高齢の親戚はお葬式には出席しにくくなりました。

また、お葬式は何かと気を遣います。

自分の親が亡くなった場合、これまでは親と縁もない会社関係や友人がお葬式に来てくれて、有難い反面、とっても気を遣いました。香典返しも大変です・・・。

「看病などで疲れている上、身内が亡くなって悲しい中で、気を遣わなければならない。ホントにそんなことが必要?」

そんな疑問の中、それが必要ではない方々が家族葬のスタイルを採用されるようになりました。

 

自宅葬・地元葬のメリット

上記の説明で考えると、葬儀会館でお葬式を行なうようになった理由と、家族葬中心になった理由は別問題です。

たくさんの方々が来られると、遺族も参列者も使い勝手が不便なので「葬儀会館」中心になりました。家族葬は、たくさんの方がお参りに来られません。

ということとは、自宅で行なうお葬式のほうが、「身内だけならば逆にゆったり」できたりします。

「選ぶ内容によっては自宅のほうが金額が安くなる」場合も多いです。

 

お亡くなりになられた時に、「自宅が片付いていなくて片付けや掃除が大変」といった理由も有って、最近は葬儀会館でご安置される場合も多いです。

しかし、葬儀会館などの安置室を使わずに自宅に帰られた場合は、葬儀の規模がお身内だけなら「自宅葬」の選択も良いと思います。

近所に気を遣わさないでおこうと、近所に知らせずに家族葬をする場合も有りますが、近所づきあいが有る場合は、お葬式が終わってから分かります。

実は隠す必要もありませんよね?!

それどころか、家でお葬式を行なえば近所の人にも見送って貰えます。

「家族葬でも葬儀会館が良い」とは限らないのです。

 

<オンライン葬儀:インターネット参列>

お参りに実際に来れない人や来れなかった人にインターネットを通じて参列して貰う発想です。

これだけインターネットが発達した現代では、活用しない手は有りません!!

大きく分けて考え方は2つです。

1・リアルタイムで参列して頂く

お通夜や葬儀告別式へ来たいけれども来れない方々が、実際の式の時間にリアルタイムでインターネットを通じて、テレビ電話のような形で、家や施設などにて参列できます。

2・葬儀後に編集した動画を見て頂く

お通夜やお葬式に来れなかった方々に対して、葬儀が終わってから、インターネット上にアップロードした葬儀の光景などを録画し編集した動画を見て頂くことが可能です。

そして、これらに付随する、インターネットを活用したサービスを提供するのが、この「オンライン葬儀」です。

👉「オンライン葬儀とは?相場は?」はこちら。

👉「インターネット(Web)参列の配信方法」はこちら。




お葬式関連の大きな変化

初七日法要が、当日へ。そして、式中へ

「葬儀告別式当日に初七日法要を行おう」という流れが現在は主流です。

理由は、「お葬式が終わって数日後に、改めてお寺さんに来て頂いて身内も集まるならば、みんなが居てるその日に行おう」という合理的な考え方からです。

初七日法要は、簡単に言えば、亡くなられて七日目ごとに行なう法要(お寺さんが来て読経をして頂き、人が集まって故人を偲ぶ)の中の最初の7日目です。

以前は、火葬日の数日後に行なっていたのが、火葬日の火葬後に変わりました。

理由は、「数日後に、もう一度集まりにくいから当日に行なってしまおう」という合理的な発想からです。

最近は「葬儀告別式の最後に行う形の、式中初七日」が増えています。

 

お葬式後の「お墓」「納骨」「仏壇」

これらの考え方も大きく変わって来ています。

最近は、お墓も仏壇も選択肢が多くなっています。

例えば、お墓

「墓石の不要な室内型の省スペースのお墓」が有ります。

季節や天候に関係なく快適にいつでもお参りが出来ます。また、お供えものやお花が長持ちして汚れません。応通の便が良ければ、とっても便利です。

 

次に、お仏壇

従来の「大きな黒い仏壇ではない」、家のインテリアやスペースに合わせた仏壇が選べます。

仏具もシンプルでインテリアに合わせて選べます。

「手元供養」という考えが増えています。

省スペースの「シンプルな仏壇」「分家や嫁いだので仏壇は要らないけれど手元で祀る用の分骨入れ(密封式なので安心)」「お骨を少しだけ入れれるアクセサリー」なども人気です。

納骨に関して

従来の「お墓や宗旨のお寺などに納骨」する以外に、「散骨」「樹木葬」などを選択される方もいます。

「お墓は必要か?」「仏壇は要るのか?」といった、「必要かどうか?」という議論も有ります。

 

この辺りは、別の記事にて、もう少し詳しくまとまています。

*「無宗教葬を行なうポイント」を参考にしてください。

「墓参り代行」「オンライン参拝」「オンライン墓地」

「墓参り代行」というサービスも出来ています。お墓にいけない場合など、代行してお墓参りやお墓の掃除やお花を供えたりしてくれるサービスです。

また、「オンライン参拝」といって、お墓参りの模様を撮影した映像を使い、「バーチャルでお墓参りをしてもらう」サービスも有ります。

「オンライン墓地・オンライン霊園」は、Web上に故人様の情報や画像や映像などを集めてお墓のような仕組みを作り、インターネットを通じて、いつでもどこからでもお参りして貰えるシステムです。

まとめ

このように、時代とともに流れは変わっております。

そして、今回のように、事前にお調べされることは「とても大切なこと」だと僕は考えます。

人には聞きにくく、専門家でなければ聞いてもよく分からない。

しかし、質問する専門家がその業界人なら、中立な立場ではない場合も多いです。

また、マナーの事を気にすれば、細かいことが次々と気になってしまいます。

 

お葬式は、細かい「しきたりやマナー」よりも「肝心な気持ち」が重要で、本来たいして気にしなくても良い事がたくさんあります。

仏事ペディアの記事が参考になれば幸いです。




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