新型コロナの感染拡大でのお葬式現場の現状と最新情報・2020年4月25日

お葬式と法事

様々な業種で低迷と混乱と動揺が有る現在、葬儀の現場も同じです。

「葬儀屋は忙しくなり稼ぎ時なの?」というネット上での疑問も有るようですが、真逆です・・・。

 

そこで、現在の葬儀の現場やネット上で見られる疑問についてまとめてみました。




現在のお葬式の現場

まずは、新しい流れからシェアいたします。

最近の新しい動き

お通夜や告別式の案内や進行の変化

<式は身内のみで、式前後に身内以外がお参りだけに来る方法>

普通はお通夜の場合、「〇〇時から営みます」と案内します。翌日のお葬式(葬儀告別式)も同じです。

開始時間に合わせて人が集まってセレモニーをします。

 

ところが、コロナの影響で変化が出ています。近年は家族葬が主流ですが、家族葬よりももっと限定された近親者のみのお葬式が多くなっています。

 

近親者のみのお葬式ではない場合でも、セレモニー(お通夜や翌日の葬儀告別式)を「近親者のみ」で行うケースが増えています

そして、お通夜ならばセレモニーの前後の時間に、葬儀告別式ならば始まる30分前までの時間にお参りに来ていただくようなスタイルが生まれています。

 

例)お通夜

19時にお寺さんが来られて従来のお通夜を行う場合は、「17時~18時半、もしくは20時以降にお参りに来ていただけませんか」といった案内で、決まった時間帯に人が集まって、同じ空間に長く人が居ることを防ぎます。

 

例)葬儀告別式

翌日の葬儀告別式が12時から」ならば、「12時からのセレモニーは身内だけ」で行います。

そして、「10時から11時30分までにお参りに来て頂ければ嬉しいです」とお身内以外の方々へはご案内をします。

 

お通夜も葬儀告別式もセレモニーは身内だけで行ない、お身内以外は、式に差し障りのない時間帯・式に参列する必要が無い時間帯でお参りだけに駆け付けるのです。

新型コロナウイルスの発生がきっかけで、収束した後でも、きっとお葬式の形態が大きく変わると思っています。

しかし、ある意味、悪いことではないと感じています。

 

そもそも「お通夜」は決まった時間に集まって儀式をするものではなかったので、お通夜を例に考えると、昔のお通夜のスタイルに戻るような変化です。

☛「新型コロナ状況下のお葬式や法事の参加や不参加について」は、こちら。

 

ネットでのお葬式参列(参加):オンライン葬儀

<オンライン葬儀><インターネット(Web)参列>とも言うようです。

現地には行けないけれど、お通夜や葬儀告別式を実際に行なっている時間帯は「インターネットを通じて自宅などで参加する」動きも有るようです。

 

「なるほど」と感じました。

 

インターネットや機器が発達して便利になった現代では、この手段も大いに活用できます。

「お葬式に行きたいけれど何らかの理由で行けない」場合にはとても有効ですね。

 

特定のオンラインサービス提供会社に自らか葬儀社経由で申し込みをして有料で配信してもらう方法です。これは、安心安全な方法ですね。参加したい人だけが登録して視聴できます。

 

しかし、現代では自分たちで、スマホ・タブレット・PCからアプリ経由で配信することが可能になっています。

 

LINE(ライン)やSkype(スカイプ)やZOOM(ズーム)などを使えば想像以上に手軽に配信が出来ます。オンラインサービス提供会社経由よりは色々と手間が掛かります。*現在は、ZOOMは40分まで無料で使えます。

 

*お葬式の中継という発想は、これまでは配信する側も視聴する側も「やってはいけない」といった感覚の人が多かったと思います。

ところが、今回のコロナ騒動がきっかけで、「インターネット参列」の良さが拡がり、コロナ収束後も確実に普及すると感じます。

 

👉「オンライン葬儀とは・相場は?」はこちら。

👉「インターネット(Web)参列の配信方法」はこちら。




死因の確定について

お亡くなりになられた場合は、当然「死因」というものが必要です。

最近では、「検査はしなかったけれど、もしかして新型コロナウィルスに感染されていたかもしれない・・・」と疑いのある場合も出ています。

そんな場合は、検査をして、陰性を確認することになり、想定外の検査をすることで葬儀の流れなどが大きく変わったりする場合が出ています。

 

👉コロナ警戒中での葬儀や法事を行なう場合や参列の注意点はこちらです。

コロナウィルス状況下の現在のネット上の多い疑問

コロナウイルスで葬儀屋は忙しくなり、稼ぎ時ですか?

稼ぎ時ではまったくありません

火葬をしなければならないのでお葬式は行われます。(残念ながら、新型コロナウィルスが原因の場合は、お葬式は出来ません)

しかし、火葬前の儀式である「大事なお別れのセレモニー:お葬式=お通夜や葬儀式」が、お身内中心で規模が縮小されています。

 

また、お身内中心で有ってもそうではなくても、人があちらこちらから来られるので、参列者と自分たちスタッフの感染予防で、今までは行なっていなかった部分に対しても細心の注意を払っています。

 

稼ぐどころか、逆に経営状況も悪くなり、加えて普段よりも様々なことに対処して気を遣うので困っています。

葬儀も自粛しますか?

前述のように、火葬をしない訳にはいきませんのでその前の儀式(お葬式)は執り行われます。

お式を行わずにお別れをする、いわゆる「直葬」の割合が新型コロナウイルス発生前よりも多くはなっていますが、たいていはお葬式は行われています。

 

「自粛」という意味で考えると、規模を限定した場合が多くなっています。

お葬式よりも、「法事」は延期やキャンセルが増えております。

 

コロナウイルスのお蔭で嫌いな葬儀がなくなるかもしれない

ご葬儀の仕事をさせて頂いていますが、お葬式が好きな人はいないと思うんです。

でも、残念ながら、お葬式は今後も無くなりません。

 

嫌でも誰かがお葬式を行なわなければならないし、嫌いだけれどもとても大事な意味のある時間や儀式がお葬式なのです。

だから、誰かがしないといけない仕事で有り、逆に、とてもやりがいのある意味のある仕事なんです。

 

実は「お葬式は亡くなられた人のためにあるのではないのです」。と申したのは、亡くなられた人には、お葬式の状況が分かっているのか分かっていないのか、私には分かりません。

でも、確実に「残された方々の記憶に残って、誰かがお亡くなりになられた後でも、残された者はまだ生き続けます」

 

 

だから、「お葬式は実は、遺族のためにある儀式」として、重要で意味のある時間なのです。

 




志村けんさんの死で知ったのですが、病院から火葬場に直行してすぐ焼かれるのですか?

新型コロナウイルスで亡くなったら通夜も葬儀も出来ないし、近親者でも火葬場に入れないのですか?という質問。

シンプルにお答えすると「おっしゃる通り」です。

 

現在は、新型コロナでお亡くなりになられると、当然、市町村と連携して火葬の段取りをいたします。

火葬場は、市町村が運営しているところがほとんどだから、役所とは火葬場の事も関わってきます。

役所(保健所や火葬場も含む)・医療機関・ご遺族と葬儀社との連携で進めます。

 

病院から火葬場へは、我々のような葬儀社が参ります。

本来ならば、お亡くなりになられてから24時間以上経過しないと火葬は出来ませんが、今回のような特殊なウイルスが関係すると、24時間以内でも火葬が出来るようになります。

 

今回のコロナで「特殊な納体袋:非透過性納体袋」を始めて見ました。

「菌やウイルスを通さない」ご遺体を納める袋です。

*「納体袋」は普通のお葬式では使いませんので、一般には知られていないものです。

 

コロナウイルスで死亡された場合は、職員や葬儀屋に感染しないですか?

もちろん、感染リスクが有るので、かなり細心の注意を払っています。葬儀社によっては、コロナウイルスが原因で亡くなられた場合は、引き受けることは出来ないと断っている会社も有ります。

 

地域によって格差は大きいと思いますが、感染者の多い地域は葬儀社も困っています。

 

ご遺族と接触すれば、ご遺族が濃厚接触者ならば葬儀担当者ももちろん濃厚接触者になります。

防護服が有れば防護服を着たまま打ち合せが出来ますので濃厚接触者にはなりませんが、防護服を着てご遺族と打ち合せなんてしにくいものです。

打ち合せ、納棺、施設から火葬場までの運転、火葬場での最後のお手伝い。

本来ならば、接触する時々で防護服を着なければなりません。

 

様々な場面で、想定外や細心の対応をしていかねばなりません。

 

本当に、早く収まって欲しいものです・・・。

この記事の最後に

今回は、現在の新しい流れを是非とも紹介したく、早速に記事にしました。

特に、お通夜の前後や葬儀告別式の前に人が集中しない形で「お参りのみ」に来て頂くスタイルや「インターネット参列:WEBでの参加」は、とても参考になると思います。

 

新型コロナウィルスが収束した後でも、このスタイルは定着し、セレモニーに参加できる人や参加したい人はそのまま参加(参列)するが、無理してまでセレモニーにまで参加しなくて良いという流れも出来ると感じています。

 

これまでは、「セレモニーに参加しなければ失礼」という意識がとても強かったと思います。

 

しかし、仏式で例を挙げると、「読経をしばらくは皆で聞いていたけれど、焼香が始まれば焼香した後に皆が帰ってしまって、読経が終わる頃には式場にはほとんど人が居ない」ことも多くありました。

 

「焼香してご遺族と顔を合わせればそれで良い」といった感じで、式場がとても寂しい雰囲気になります。

 

逆に、お寺さんが「自分の読経中はみんなで式場に居て故人を弔うべき。読経が終わるまではみんな待つべきで帰るのは失礼」といった押し付けのような場合も有ります。

「お参りに駆け付けよう」という気持ちで出席し、「故人とお別れをしたり・ご遺族を励ましたりご遺族と会話したりするために顔を出す」のが、本来の形だと思います。

 

無理をして通夜や告別式に参列しなくとも、ご遺族に迷惑の掛からない時間帯で顔を出せる時に駆け付けるのがもっと当たり前になれば良いと感じます。

また、必ず喪服や礼服を着て顔を出す必要もないのです。

 

ご遺族も参列者も「形式を気にし過ぎず気持ち」で、もっとお葬式に関われるような流れになれば、ご遺族にとっても参列側にとっても良いと思うので、このような私の気持ちを書かせて頂きました。

何かの参考になれば幸いです。

☛「新しい葬儀のスタイル(かたち)や特徴とメリット」はこちら。

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