心理学って面白そう!
でも、難しそう!
きっと、「心理学」って聞くと、こんなことを思い浮かべたでしょう。
また、他人や自分の「心の分析」を思い浮かべるのではないでしょうか?
この記事に興味を持たれたってことは、
タイトルが「楽に生きる役に立つ心理学」なので、
- 「他人ではなく、自分の人生に役に立つ心理学」
- しかも、「難しくなくって分かりやすいモノ!」
を探してるんだと思います。
そんなあなたにピッタリの心理学をご紹介します。
【アドラー心理学】
これって聞いたことが有りますか?
アドラーを知らない場合は、
【嫌われる勇気】って本やドラマはご存じないですか?
この本やドラマは「アドラー心理学」を基にした内容なんです。
僕は、この心理学に出会って多くの「なるほど」に気づかされました。
では早速、
楽に生きるヒント満載で自分の人生に役立つ「アドラー心理学」について、
自分が出会った時を思い出しながら、簡単に分かりやすく説明します。
アドラー心理学:要約
【入門編】として、簡単に要約して説明していきます。
「アドラー」という人が提唱した「心理学」で、後継者たちが発展させて現在に至っています。
アドラー心理学の基礎を作ったアドラーさんは「世界の心理学の3大巨頭の一人」として実は有名なのです。
アドラーとは?
アルフレッド・アドラーさんは、オーストリア生まれ。(1870~1937)。
アドラーさんは、「フロイト」「ユング」と並ぶ「心理学の3大巨頭」の一人。
フロイト・ユングと同じく、「精神科医」であり「心理学者」としても有名になったアドラーさん。
心理学というよりは「哲学」とも言われています。
哲学って堅くて小難しい感じがします。
「アドラー思想」とも言われます。
日本では「哲学も思想」も何やら怪しい響きはしますが、アドラーさんの気が付いたことは「哲学や思想や学問」といった難しいものではないと僕は思いました。
それは、ベストセラーの自己啓発本がアドラーの考え方に強い影響を受けたことからも分かります。
「自己啓発」、そうなんです!
この心理学は
・他者を分析するのでもなく、
・自分を分析するのでもなく、
・自分がより良く生きるための指針を示してくれている、
「自分向けの良きヒント」がまとめられたものなのです。
実は、
アドラー心理学を基にしたベストセラー本、
ご存じの方も多いんですよ!
「7つの習慣:スティーブン・R・コビー」
「人を動かす:デール・カーネギー」
「嫌われる勇気:岸見一郎・古賀史健」
などです。
アドラー心理学:人気の理由
大きな理由は2つです。
- 「人はどうすれば幸せに生きることができるのか」定義しています。
- 「分かりやすい」(シンプルかつ具体的な答えを提示)
どう分かりやすいのか?
基本の考えは下記の通りなのです。
*「人はどうすれば幸せに生きることができるのか」の実践法を提唱。
「幸せ」の定義は人それぞれ違うと思います。
しかし、すべての人にとって「幸せ」と思える状態は、
「自分の人生の課題を克服」し「仲間と思える他者との良い関係性」がある状態だとアドラーさんは定義しています。
また、他者との良い関係性とは、
・「見返りを期待しない」
・「他者からの評価も気にしない」
・「他者に貢献する」
*こういった関係性を構築していくことで「より幸せを感じることが出来る」と提唱。
*「人間の悩みは主に対人関係の悩み」であるとも定義👈実にシンプル!
➡悩みを軽減していくことで「幸せ」に近づく。
➡「では、どうすれば良いのか?」
➡「対人関係の悩みから脱却できるカギは自分にある」
➡「自分が変わる」と脱却できる
➡「人は変われる!」
➡「自分を変えるためには?」
➡「5つのキーワード」を知る
➡「自分を変えるための勇気」を持って実践
➡「5つのキーワード」を実践することで「自分は変われる」
➡「自分が変わる」ことで「幸せになれる」
*実は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラー心理学では、定義されています。
この「すべて」という表現が誤解を生み、解説が必要ですので、この記事では「人間関係の悩みは主に対人関係の悩み」として表現しています。
キチンと説明を受けると理解できますが、説明を受けないと誤解されがちなのです。
人生の悩みは対人関係の悩みである
人生の悩みについては、多くの部分は対人関係が関わってきます。
「職場」「家庭」「恋愛」「友達」など、人が関わることが多いのは事実です。
対人関係以外には「お金=経済的な悩み」や「肉体的や家柄など生まれ持った環境などの悩み」も有ります。
そして、悩みから脱却するカギは「実は自分が握っている」と説かれています。
「人は、自分が変われば悩みから脱却できる」という考えのもと、
「人は変われる!」と提唱されています。
人は変われる?
「変われない」と思えば「変われません」!
「変われる」「変わろう」と思えば「少しずつでも変わっていける」と思います!
確実に、「人は変われるはず」です。
これは、僕はすんなり納得できました。
他人は変えれない、しかし、自分は変われる。
人を変えることは可能だとは思います。
しかし、冷静に考えてみると、「相手を変えようと思って仮に変わっても、ホントに変わったの?」と思いませんか?
自分に置き換えると、
「本音はそうじゃないけれど、面倒だから相手に合わせる」ことは多くあります。
人から「強制される・押し付けらる」と、「自分が納得や理解が出来ていない」場合は「反発する・従ったフリをする・反発も従いもしない」ことになります。
ということは
「人を納得づくで変えるなんて、超高度なので超難しい」のです。
しかし、「自分」は「自分が変わろう」と思えば変われます。
自分が変わることで人との関係性が変わる
僕の例です。
この「アドラー心理学」を知ってから試してみると、家族との関係性は「劇的に変わりました」。
以前は「自分は正しい、相手を変えよう・相手の気持ちが変わって欲しい」と思っていたのです。
ところが、
「相手は変えれないなら自分が変わってみよう」と行動や考え方を変えてみると、
親兄弟姉妹、嫁さんや子供との関係性はスムースに感じれるようになりました。
自分が変われば悩みが減る?
ホントに「そうなの?」って思っちゃいます。
この言葉を聞いた時に、僕もそう思いましたが、冷静に考えてみました。
そしたら、「なるほどな!」と感じましたね。
そして、実際に行動をしてみました。
具体的に言いますと、
- 「嫁さんには、上から目線でモノを言わず、自分の考えを押し付けない」。
- 「子供には、子供の意見をじっくり聞いて自分の意見を押し付けない」。
- 「親には、嫌な面が有っても、自分も嫌な面があるのだから<この人はこういったタイプ>と割り切る。感謝の気持ちをもって接するようにする。そうすると、腹が立つことも無くなりました。
- 「兄弟姉妹には、意見が違うところが有っても、「この人の考え方は自分とは違うけれど、どちらも正しい」と思うようにする。=「自分が正しくて相手が間違っている」という考え方を辞める。
このように
自分の考え方や接し方を変えることで、
相手との関係性がスムーズになったばかりでなく、自分の気持ちがとっても穏やかになりました。
自分は変われるのかな?
他人に教えて貰っても理解や納得できなければ、何も変わりません。
他人から押し付けられても、納得できていなければ、自分は変わっていません。
ということは、「自分が変われる」方法は2つでしょう。
「自分が変われる」2つの方法
①良き指導者に出会う
②自分が変わろうと思う
①は、簡単には出会えません…。
いつになるかも分からず、一生無いかもしれません。出会えても「自分が変わるのではなく、変えて貰う」的な相手任せです。
②は、いつからでも可能です。
また、自分が変わることで①のような人と出会える確率も上がります。
となれば、②を選ぶしかないと思いました。
「自分が変われる」と思わない限りは「変われない」のは事実です。
人生の格言:「相手と過去は変えれない。自分と未来は変えれる」
アドラーさんは精神科医で心理学者だったので、多くの患者さんやそれぞれの例を見ながら、心理学としてそれらの原因や結果を研究することで「アドラー心理学は体系化されていった」と思います。
その心理学に触れる機会が有って、僕なりにアドラーさんの言葉を繋ぐと、それが自分の人生の格言の1つになりました。
これは、自分に勇気をもたらしてくれる考え方になりました。
「自分含めて過去のこと、過去の出来事や過去の自分について、クヨクヨ考えたりしがち」ですが、考えても変えることは出来ない。
タイムマシーンも無いので、変えれないことを「考えても時間の無駄」。
自分は変われる。
未来も変えられる。
そして、「自分が変わることで未来も変わる」と解釈しています。
これによって、
前向きな意識が芽生えて、過去の事や起こった出来事からの気持ちの切り替えが早くなりました。
「自分を変えるための5つのキーワード」
前述の説明通り、「自分が変わること」で「対人関係の悩みは軽くなる」のです。
ここからは、そのための具体的で実践的な内容です。
それが、「自分を変えるための5つのキーワード」です。
「5つのキーワードを理解して実践する」ことは「自分の生き方も変わる」のです。
結果的に、対人関係改善だけではなく「生きる勇気と前向きな気持ち」を与えてくれるので「生き方改善」に繋がっていくのです。
どうしても「学問的」「お堅い内容」になりがちですが、とっても大事な部分。
だから、1つ1つに分かりやすい丁寧な解説が必要です!
しかしながら、ここでそれをすると、記事が超長くなってしまいます…。
そこで、ここでは簡単に解説します。
1・課題の分離
「自分の課題」と「他者の課題」に物事を分けて考える。
他人を変えることは出来ないのだから、「他者の課題には踏み込まない」。
簡単に言うと、これが「課題の分離」です。
- 「自分の課題」とは、自分でコントロールできる課題。
- 「他者の課題」とは、自分にはコントロールできない課題。
まさに「自分は変えられる。しかし、他人は変えれない」という考え方です。
しかし、簡単なようで、実は難しいんです・・・。
特に、「子育て」にこの考えを当てはめるのは勇気の要ることです。
しかし、この理屈が分かって実践できるようになれば、自分の気持ちが軽くなり、子供さん(相手)との関係性も良くなるのです。
例えば、子供が勉強をしないし早く寝ない・・・。
ガミガミ言って、叱りつけても変わらない・・・。
そんな時こそ、「課題の分離」という考えを取り入れて、「子供が勉強をしないのは、子供の課題」。
自分の人生ではない。子供が早く寝ないのは、子供の課題。次の日にしんどくなるのは子供自身。
👇そんな考えを持つことで、何が起こるか?👇
<これまでの親の心>
ガミガミ言って叱っても変わらないので「イライラ」・・・。怒りや苛立ち・・・。
「なんで言うことを聞いてくれないの・・・?」といった自分に対する不甲斐なさも感じる。
➡何度言っても変わらないなら、アプローチを変えてみませんか?
<子供の課題と割り切って、「何も言わない・気にしない・干渉しないようにした場合の親の心>
何も言わないのだから「言うことを聞かない」といった苛立ちも怒りも不甲斐なさも無くなるはずです。
「言わなきゃならないことを言わない自分」に対して「これで良いのか?」といった「複雑な気持ちでモヤモヤ」は有るかもしれません。ところが、「言うことを聞いてくれない怒り・苛立ち」は無くなります。
➡いつの間にか、子供に自主性が出て「以前よりも勉強をするようになった」「以前よりも早く寝るようになった」という変化が起きることも有ります。
アプローチを変えることで、状況が変わる可能性は有ります。
*こんな簡単にいくケースは少ないので、子育てに「課題の分離」を当てはめるのは、難しい…。
しかし、きちんと理解して行なえば「とても有効」です。
様々な例を参考にしながら、キチンと学びつつ「課題の分離」を行なうことをおススメします。
➡興味のある方は「アドラー心理学・課題の分離」や「課題の分離・子育て」でネット検索して学んでみると、様々なヒントが見つかります。
2・承認欲求の否定
他人から「承認されたい」と思わなくても良いのです。
「ほめられよう・他者に承認されたいという想い」が強ければ強いほど、
「ほめられるために・承認されるために、行動する」ようになります。
それは、
「自分のためではなくて、他者の期待を満たすために生きる」ということです。
だから、他者に承認されようと強く思わずに「自分が考える最善の行動をすれば良い」とアドラーさんは提唱されています。
社会で生きていくには、こういった「他者から承認されようとする」ことは当たり前の事となっていますし、必要です。
「たくさんの他者から良く思われるスキル」を身に付けて、上手く世渡りすることは、ビジネスの上では重要です。
しかし、問題は2点あると思います。
・「そのことに気が付いているか」
・「他者から良く思われるのに無理をし過ぎていないか」
この度合いで、ストレスの度合いが変わり、「幸せ感」の感じ方は変わりますので、承認欲求について知ることは意味が有ると僕は大いに感じます。
3・認知論
表現は堅いので、簡単に言い換えると
例えば、次の写真ではコップ半分に水が入っています。
良くある質問ですが、あなたはどう感じますか?
①「コップに半分しか入っていない」
②「コップに半分も水が入っている」
この2つの捉え方は、まったく逆ですよね。
また、「他人から、どのように見られているか?」については、思い悩む必要が無いという発想でもあります。
*劣等感は自分が作り出しているとも言えます。
4・目的論
これも、説明が難しいので、浅くシンプルに説明します。
「目的論」の反対は「原因論」とされています。
*「原因論で物事を考えると、〇〇出来ないのは、過去の△△のせい」
➡ある行動には過去の出来事が関係しているという考え方。
*「目的論で物事を考えると、嫌な思いをしたくないから〇〇出来ない」
➡目的や考え方次第では、〇〇は出来るようになるかもしれないという考え方。
➡ある行動と過去の出来事には関係が無いという考え方。
なので、過去の原因に気持ちをフォーカスするのではなく、「先の目的に気持ちをフォーカスすることで行動は変えることが出来る」という考え方です。
5・自己決定性
生きる中で「何を選んで行動するか」は自分が決めていることが多いのではないでしょうか?!
簡単に言えば、
自分を変えることは難しいのですが、難しくても、そこに鍵が有ることを僕に気付かせてくれたのが「アドラー心理学」でした。
そして、「少しづつでも変わろうとする気持ちや勇気」を与えてくれています。
共同体感覚
このワードもアドラー心理学では大きなキーワードです。
この「共同体感覚」は解釈がいくつかありますが、ここでは「シンプルに」説明します。
これまでの「自分を変えるための5つのキーワード」を実践することで、より早く自分が変われるコツを掴めると思います。
その結果、
「自分の人生の課題を克服」し「仲間と思える他者との関係性」を築くと、より幸せ感を感じれるのです。
その共同体(グループや1対1の人間関係)の中で、
①「他者からの評価も気にしない」
②「見返りを期待しない」
③「他者に貢献する」
という関係ができれば「より幸せ感がアップ」するという考えです。
これが「共同体感覚」です。
*上記を言い換えると、
①「私は私のことが好き」か?(自己受容=自分を受け入れているか)
②「人を信頼できる」か?(他者信頼=良い人間関係を持っている)
③「私は役に立てる」と思えるか?(貢献感=人や社会に貢献している)
「この3つをどれも感じるようになることが幸せ感に繋がる」ということです。
これらは「幸せの3つの要素」とも言われています。
「共同体感覚」を感じれるほど、「より幸せ感を感じることが出来る」「アドラーさんの考える幸せな状態になれる」という訳です。
何を「幸せ」というかは、個人によって違うと思います。
「アドラーさんの言われる幸せ」とは、「こういった状況が万人にとっての心の幸せ状態なのだ」と僕なりに解釈しています。
アドラー心理学とは関係ありませんが、ある時、こんな言葉を教えて貰いました。
幸せは探すモノでも欲しがるモノでもない。
幸せとは「気づく」ものだ。
そうですよね、今の自分がすでに持っている「幸せ」に気が付かなければ、いつまで経っても幸せ感は感じにくいでしょう!
「今の幸せ」に気づきつつ「より幸せ感を感じるために5つのキーワードを実践する」ことが有効なのだろうと、僕は解釈しています。
まとめ
この記事では、概略を説明しました。
僕は心理学やアドラー心理学の専門家でも学者でもありません。
その分、難しい表現を使わずに、自分の経験に当てはめて「分かりやすくシンプルに解説出来るのでは」と感じて記事にしました。
いくつものセミナーを受けたり自分で学んだりする中で「自分の考え方」に変化が生まれた実体験から、とても参考にしている実践的な「アドラー心理学」。
5つのキーワードについては、
仏事ペディアの別記事で分かりやすく解説しています。
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