「えと」って知ってますよね?
最近の若い人には、縁が薄くなっているかもしれませんが、年始に毎年登場します!
「今年の干支(えと)は、丑(うし)」なんて言いますね!
じゃあ、干支(えと)って何なのでしょう?
何の意味が有るの?
順番や読み方は?
今では、干支が無くても生活が出来ますが、
昔の日本社会では「えと」を知らなければ生活できませんでした!
好奇心旺盛なあなたですから、「たまに出現する“えと”なるモノの意味」を簡単に知りたくて検索された思います。
任せてください!
四柱推命の先生に「あんたは向いてるから教えてあげる」とスカウトされ、四柱推命に関連するISD個性心理学協会のマスターインストラクターになった私が、超わかりやすくまとめて参ります。
えと:干支ってなんですか?
簡単に言えば、「繰り返されるモノに名前を付けた」のです。
繰り返される12のモノに、名前を付けたのが今でもポピュラーな「十二支」です。
この12支は、古来の日本の生活では「なくてはならない」存在でした。
「干支:えと」の1部分である「12支」から説明
十二支とは、「十二種類を繰り返し使っていく際に、それぞれに名前を付けたモノ」です。
草木の成長を12段階で表したとの説が有ります。
12支の順番と読み方
もともとは、中国で使われていたものが日本に上陸しています。
現在でも同じようなモノが中国でも日本でも使われています。
中国で、紀元前1,600年頃に登場したようです。日本に伝わったのは6世紀半ばの西暦550年頃とされています。
十二支は、日本の生活では「なくてはならないモノ」
昔の日本は、長い間、生活の様々な場面で「12支」を使っていました。
- 年…今と同じで「今年は丑年」「来年は寅年」などと表現。
- 月…昔は、「睦月(むつき:1月)・如月(きさらぎ:2月)・弥生(やよい:3月)・卯月(うづき:4月)…」といった呼び方が主流ですが、実は「十二支」でも表していました。
10進法と12進法
現代社会は「10進法」を多くの場面で使っています。
だから、10ごとの数字は覚えやすいし、10の半分の「5」も区切りの良い数字です。
ところが、我々の生活上では「12進法」が多いのです。
生活では、このように12進法が便利なので、12種類それぞれに名前を付けた訳ですね!
「えと」とは、陰陽
意味としては「兄弟や姉妹」の関係を表し、
本来の陰陽の思想は、現代で捉えられているような「陰が悪くて陽が良い」という考え方では有りません。
どちらにも良い面と悪い面があり、陰と陽はセットであり、表裏一体であるという考え方です。
「えと」は「干支」と書きます。「かんし」とも読みます。
「え」が干:かん、「と」が支:し、です。
- 干は10干で10種類(10進法)
- 支は12支で12種類(12進法)
合せて「十干十二支」(10かん12し)です。
これが、本来の「えと」です。
我々が一般的に「えと」と言っているのは、実は「えと」の「と」の部分だけなんです。
干支は60種類あります!
正確には、12支の「と」だけではなく「え」もセットで言わなくてはならないのが省略されているのです。
十干とは?
十干とは、古代中国からの「五行説」という思想から生まれたモノです。
五行なので5種類。
十干の中にも「えと=陽陰」が有るように、十二支の中にも「えと」のような「陰陽」があります。
このように、昔の考え方は「陰と陽はセットで、どちらも良くも悪くもある」「陰と陽がセットでバランスが取れている良い状態」なのです。
10干も12支もそれぞれ意味が有って、結びついた60種類の干支もそれぞれに当然ながら意味に違いが出ます。
例えば、同じ「甲:きのえ」でも「甲子:きのえ・ね」と「甲寅:きのえ・とら」では「子と寅」の違いが出ます。
また、同じ「午」でも「丙午:ひのえ・うま」と「壬午:みずのえ・うま」では「丙と壬」の違いが出ます。
現在まで使われる干支
前述の例には、いまでも我々になじみのある言葉を使っています。
「甲の子(きのえ・ね)の1924年に出来た」のが「甲子園」です。
「丙午:ひのえ・うま」の迷信や日本史で出てくる「壬申の乱」も、「干支」が使用されています。
だから、満61歳の誕生日は「生まれた年の干支が 初めて再び戻ってくる(還ってくる)からお目出たいので「還暦」祝いをする訳です。
日本の占いの多くで重要な「干支」
日本の占いの多くで「干支」は基本的な役割を果たしています。
前述のように、昔の日本は、この干支で、日でも60日周期でカウント、月でも60周期でカウント、年でも60周期でカウントされていました。
だから、□□□□年〇〇月△△日には、□にも〇にも△にも、それぞれ干支が記録として残っています。
四柱推命は、この生まれた生年月日での「年の干支」「月の干支」「日の干支」「生まれた時間帯の干支」の組合せと それぞれの干支の特性を元に鑑定します。
これまでの長い歴史の中で、それぞれの干支の特性がデータとしてあり、また膨大な組み合わせのデータから、鑑定していきます。
*長い長い歴史の中で脈々と記録され続けていますので、四柱推命や九星気学などでは、生年月日の干支を使います。
最後に
このように、干支は昔の日本では、生活に密着した「なくてはならないモノ」でした。
それを意識しつつ生活すれば、これまで以上に「日々の面白さ」が増えると思います。
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