きっとこの記事を読んでいるあなたは、
数ある葬儀社の違いが分からなくて検索されたと思います。
選び方のポイントも分かりにくいと思います!
昔は、亡くなる人の数も少なく、人の嫌がる仕事ですから、葬儀を仕事にしている人も少なかったのです。
地域にはいくつもの葬儀屋さんは不要でしたので、その地域は1社独占が多く、葬儀社は「ほぼ選べません」でした。
時代も変わって高齢化社会となりました。
そうすると、亡くなる人の数が増えた現代では、企業で「葬儀」に取り組む会社が増えました。
そして、葬儀社が勢力争いをして次々と進出し、今は葬儀社を選べるようになっています。
昔は、地域では数が無いから選べない競争のない業界。
逆に、今ではいくつも有って違いが分かりにくくなってます。
葬儀社とは?葬儀社の種類
葬儀社の種類を成り立ちで大きく分けると3種類。
①地元の昔からある「葬儀屋」さん。もしくは、葬儀屋さんから葬儀社に変革して規模が大きくなった葬儀社。
地域とのつながりや歴史は有るが、接客などのクオリティーが高いかどうかは会社によって大きく違います。☞スタッフに対する教育力の差は大きい。
②広範囲で勢力の有る葬儀社…もとは「地域の葬儀社」「冠婚葬祭の互助会」「異業種からの葬儀業界参入組」だったりと様々ですが、葬儀のニーズ拡大と共に大きくなり、エリアを拡大して多店舗展開。
企業として葬儀に取り組んでいるので、教育は①よりもしっかりしている傾向です。 ☞スタッフの対応の凸凹は少ない。
ところが、手を拡げ過ぎて、逆に「手が回っていない」部分も有るかもしれません。
例:ベルコ・典礼会館・ティアなど
③インターネットを活用しての葬儀社…インターネット集客が得意な全国規模の葬儀社は、ほぼ歴史の浅い新規参入組。
例:イオン・小さなお葬式・終活ネットなど
仕組みとしては、
地域の葬儀社と提携を組み、実務は地域の提携葬儀社に依頼。
実務を行うのは提携している会社となります(上記の①と②の中の葬儀社)。
もちろん、①②の葬儀社は当然ながら自社のプランは持っています。
ところが、インターネットを活用した新規参入の会社が良い仕組みを作っていますので、③経由の依頼の場合は、③の葬儀社のプランで請け負っておられる場合が多いのです。
この③タイプの葬儀社は、テレビCMも出来るほどの力を持っていて、今や業界の存在感も影響力もかなり大きいのです。
だから、地域の葬儀社は提携しないと仕事が少なくなってきています。
時代の流れとインターネットの力は凄いですね!
①②の葬儀社でも「業界を改革する」といった気概で経営をされている企業も、もちろんあります。
特に、新規参入の企業や③のインターネットを活用した会社は「業界を改革する」といった意識は強く感じられます。
「安さ・リーズナブルさ・透明性」を売りにしていて、仕組みを上手に組み、インターネットを活用しています。
仕組みで分けると4種類。
A・互助会
B・互助会以外の会員制
C・インターネット特化型
D・それ以外
Aの互助会
互助会は、日本の高度成長期の1965~1980年台にかけて結婚式場ブームの頃に大きくなったビジネスモデルです。冠婚葬祭で使えるパックを事前購入して分割払いして、結婚や葬式の時に購入したパックを使う方式。
昔の「玉姫殿や平安閣」など。
いまは、「玉姫殿がベルコ」になっているように、どこも昔風な名前から社名変更している、もしくは、バブル崩壊後などに潰れているんです。
「互助会は良くない?」
別に悪い仕組みではありません。
*経済産業省の許可を受けなければ互助会方式のビジネスは出来ません。
「互助会ビジネスの仕組み」は一つのビジネスモデルなので、当然、その中で悪い会社も良い会社も有ります。
互助会以外の仕組み(上記のBCD)での葬儀社も、良い会社と良くない会社が当然ながら有ります。
互助会以外の葬儀社が互助会を攻撃している場合も多いのも現実です。
どんな業界でも業態でも「良い会社とそうでない会社」があるので、「すべての互助会が悪い訳ではない」のです。
B・互助会以外の会員制
上記の互助会も会員制のようなものなので、
「互助会制度を取っていない葬儀社」が、独自ルールで「会員になれば会員割引します」としている、会員制度です。
「A:互助会」でも「B:互助会以外の会員制」でも
「会員になればかなりの割引をします」という場合は、割引前の価格が相場よりも高いことが多いのも実情です。
理由は、そんな高額の割引が出来るなんて、よほどの理由が無い限り不自然と思いませんか?
しかし、葬儀業界は、この手の「ウチの会員になればかなりお得です」といって高額割引を前面に打ち出している会社が多い業界です。
割引額ではなく、「割引後の価格」がポイントです。
だから、葬儀社を選ぶときは、「割引額や割引率に惑わされるのではなく、割引後の価格と内容のバランスで判断」してください!!
C・インターネットでの宣伝と集客に特化した会社
家族葬や安い金額設定を前面に打ち出したスタイルです。
特徴は「家族葬」「安い価格設定」です。
昔から営業している「地元の葬儀屋さん」「葬儀社」「互助会」とは違って、こちらのインターネット特化型は「これまでのしがらみがない」分、葬儀社の発想とは違う新規参入の独自の目線で仕組みを作っています。
例:イオン・小さなお葬式・終活ネットなど
と言いましても「Cグループが良い」という訳でもありません。
Cの中にも「会社の善し悪し」はあります。
AもBも「会社の善し悪し」は有ります。
そこで、
次に、実際の葬儀社選びのポイントをお伝えします。
葬儀社選び:2つのポイント
葬儀の仕事は「究極の接客業」と言われます。
担当スタッフ次第で、葬儀の質は変わると言っても過言ではありません。
スタッフ教育が行き届いているかは、葬儀社によって差は有ります。
良い会社は、スタッフの質の凸凹が小さいのです。
1・事前相談
葬儀スタッフに求められる適正は…。
堅すぎず柔らかすぎず、
気配りと心配りが出来て、
痒いところに手が届き、
こちらの要望に先回りしてくれ、
こちらが分からないことに対して的確にアドバイスや返答をしてくれて、
全体を上手く取りまとめをしてくれる。
こんな資質が、葬儀社の仕事には大なり小なり「すべて必要」です。
だからこそ、スタッフの対応と会社の対応がチェックポイントとなります。
事前相談での5つのチェックポイント
では、実際のチェックポイントを説明します。
①相談をしたスタッフが親切そうか?
葬祭業は、人的サービスの比重が凄く高い仕事です。
信頼できそうな人か、観察してください。
上記Cのインターネット受注型の会社の場合
電話をした場合の窓口は、電話受付専用の「コールセンター」が多いです。
しかし、結局は葬儀をするのは地元の提携葬儀社です。
自分のエリアならば、どこの葬儀社が担当するのかをそのインターネット会社から教えて貰ってください。
そして、実際に下請けで仕事を担当する葬儀社へ相談に出向くか電話をするかをして、接客対応をチェックしてください。
*たいていは、地域や近くのエリアで提携先が数社あります。
1つの葬儀社の対応が悪ければ他の提携先を紹介してくれたりします。
②他のスタッフや会社の雰囲気は?
他のスタッフも親切そうか?信頼できそうか?
相談した人が自分の依頼時に担当できるとは限りません…。
相談した担当者以外にも、ほかのスタッフや会社の雰囲気をチェックしてください。
③割引や特典ばかりを強調していないか?
割引率や割引額や会員のサービス内容が多ければ多いほど、「なぜ、そこまで割引できるの?」と思いませんか?
割引や特典ばかりを説明や強調して、肝心のお葬式の説明や内容や金額のことを「きちんと説明しない会社」も有ります…。
④事前相談や事前の仮見積もりに快く応じてくれるか?
事前の仮見積もりを嫌がる会社もあります。
資料の持ち帰りを制限したり、
キチンとした資料すら無い会社も有ります…。
⑤「仮見積りの最終金額・内容・対応」で比較検討
葬儀に何を求めるかによって、葬儀社選びは変わります。
2・実際の比較検討(葬儀社選び)
同じような内容で、数社比較検討してみる。
まず、「最初に相談した葬儀社でご希望の内容を決めてください」。
そして、
それと同じような内容で値段はいくらになるのかを知るために、出来れば2社以上は回ることをおススメします。
葬儀社によってプラン内容も違うし、プラン料金やプラン以外の物品の単価も違います。
ところが、
2~3社回れば、葬儀社によって内容の違いが有っても、同じような内容や規模での「大体の相場感」が掴めます。
そして、それぞれの葬儀社の特徴も掴めます!
最近は、地域でいくつかの葬儀社が有るかと思います。
選べる時代に変わっています!
その地域に葬儀社が1社しかない地域も今だに有るかもしれません。
この場合、利用者(ご遺族)は「葬儀社は選べない…」と思いがちです。
ところが、少し離れたら「別の葬儀社も必ず有る」はずです。
少し広域で考えて探してみてください。
*特に家族葬で執り行うのであれば、車社会の現代、参列される限られた方々の交通手段を考えれば良いだけです。
近くの葬儀社に依頼しなければならないことは有りません。
家族葬でお葬式をするのであれば、自宅から離れた場所でも全く問題ありません。
特に、近所の方々に知られたくないのであれば、とても離れた場所でお葬式を執り行っても、大きな問題が無いどころか、周囲に勘づかれずにお葬式を終わらせることが可能です。
<近所の方々に来ていただきたい場合>
自宅から離れた式場や葬儀社を利用するならば、近所までバス送迎できますし、交渉次第では、そういった送迎バスをサービスしてくれます。
お葬式場と火葬場の関係
①故人様が住まれていた市町村の火葬場で火葬する場合
火葬料金は「市民料金」です。
(火葬料金は、たいてい市民料金と市外料金とで設定されています)
②故人様が「住まれていた市町村以外」の火葬場を利用しようとする場合
火葬料金が高くなったり・他の市町村の住民の火葬を受け付けていない市町村もあります。
お葬式の式場と火葬場の距離が遠ければ、移動に時間が掛かるのは、考慮に入れなければなりません。
葬儀社は必要か?
答えは「イエス」です。
我々のような「内容や事情が良く分かっているプロ」でも、自分の身内のお葬式は自分では担当をすることが出来ません。
疲れ・悲しみの中、準備や式進行などたくさんのやらなければいけないことがあります…。
お葬式の段取りや進行まで、疲れている遺族にとっては精神的にも肉体的にも手が回りません。
やはり、プロのサポートが必要です。
最近は葬儀社に式を依頼すれば、役所の手続きは代行してくれる場合が多いです。
また、葬儀専用会館を利用すればお手伝いも最少人数で最低限のことで済みますので、気を遣わなくて楽です。
色んな意味合いで、葬儀社に頼むと「かなり助かる」のです。
プロ以外の一般の方は、お葬式に立ち会われる回数なんて人生で数回有るか無いかです。
分からないことだらけの中で、事が進んで行きます。
だからこそ、その会社の接客力は重要なポイントとなります。
「値段」「接客」「施設や設備」「内容」を総合的に判断することがポイントです。
※値引き額やサービス品の多さではなく、「同じ程度の内容で割引後の最終価格がいくらなのか」がポイントです。
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